公害の原点を知ろう

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3月18日(月)に新潟大学の医学生と一緒に新潟水俣病FWに出かけてきました。

旧昭和電工跡地で当時の様子について説明を行いました。

熊本県で水俣病が問題になっていたにも関わらず、新潟で同様の公害が起きてしまったことは
本当に残念です。今なお病状に苦しむ方や裁判でたたかっている方が多くいます。

こちらは千唐仁地区にあるお地蔵さんです。熊本県の水俣湾の石でつくられています。
新潟県の阿賀野川の石でつくられたお地蔵さんが熊本県にあります。

他にも鹿瀬ダム(開設当時、電力が余ったことで旧昭和電工がつくられた)
水銀が流れ出た排水口、鹿瀬地区にある丹藤商店などを見学しました。

ところで日本の公害の原点が「足尾銅山」と認識している方が多いですが
古河財閥が新潟の草倉銅山で得た資金を足尾銅山につぎ込んで開拓したことは
あまり知られていません。草倉銅山では排水による魚の大量死
珪肺(粉塵を吸い込むことで生じる肺の病気)や落盤事故も相次ぎました。
阿賀町津川の郷土史家・赤城源三郎氏は足尾でも水俣でもなく草倉こそ公害の原点と記しています。

この日は、足尾の石でつくられたお地蔵さんも見学しました。
同様に新潟の石でつくられたお地蔵さんが足尾に置かれています。

新潟水俣病FWを通して「公害の原点」を知る機会になったと思います。

帰りに持倉鉱山も見学に行ったのですが・・・
3月中旬を過ぎても、まだ雪が多くてこれ以上近づけません!!!

担当:O

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