振動病の夏季定期検査が実施される
7月3日に下越病院で振動病の定期検査が実施されました。
参加した職員より、以下の感想をもらいましたのでご紹介します。
〇検査スタッフとして参加してみて
検査項目は、皮膚温・振動覚・痛覚・爪圧迫・握力で、更に該当者は冷却負荷検査が実施されます。検査実施には他事業所から職員支援が必要とのことで、今回初めて振動覚検査のスタッフとして参加しました。振動子に検査する指を置いてもらい、指への振動の強さを機械上で段階的に変化させ振動を認識できる値を調べるものです。患者様は指の感覚が鈍くかなり大きな振動でも感じない方が殆どで、日常生活で大きな支障をきたしていることが想像されました。
〇振動病とは
振動障害は、振動工具を長期間使用することで発生する労働災害の一つです。現在は厚労省から振動障害予防対策が各種示されています。検査に来られた患者様は高齢の方が多く、対策が不十分だった当時、過酷な環境下で従事されてきていたことが推察されました。予防対策等が整備されたこともあり、新たに振動病を患う人は少なくなってきているのではないかと思います。
今もなお苦しまれている人がいること、そのことを多くの人に知ってもらい、労働災害について考えるきっかけにできればと思います。
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